新型コロナウイルスが大学に与えた影響とは?大学の対応と学生の声を振り返ってみた

この記事の著者
名前:かなはん 趣味:映画鑑賞 肩書き:大学職員、ネットビジネス、日本語教師の三足のわらじを履く現役大学職員。 新卒で大学に就職し、現在は学生支援課にて留学生を含む学生さんの生活サポートを行っている。 毎日楽しく働きながらも、手取り15万円という金額に疑問を感じ 在職中に副業を始め、月5桁を達成。 大学職員や日本語教師になりたい人、副業で稼ぎたい人向けのテクニックも公開中。

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おはこんばんにちは!!
かなはんです♡

2020年1月頃から新型コロナウイルスが流行し、約3年間、私たちはこれまでとは異なる生活をしてきました。
今回は「新型コロナウイルスが大学に与えた影響、大学の対応と学生の声」をお伝えします。

今後、同様の疫病が流行した際に参考にしていただけると嬉しいです。

新型コロナウイルスによる大学への影響

オンライン授業の導入

大学は感染症拡大防止のために対面授業を中止し、オンライン授業に切り替える決定をしました。
これまでアナログが主流の大学にとっては大きな変化でした。

私が働く大学では、従来の対面授業の形式に頼っていたため、オンラインプラットフォームやツールの導入、教授陣のオンライン授業に関する研修、そして学生への技術的サポートを行う必要がありました。

特にオンライン授業に不慣れな教授陣は、Zoomなどのツールを使いこなすための特別な研修を受ける必要がありましたが、教授の中には「私はツールを使いこなせないから!」と言って、研修を受けない人もいました。

このように、学生ではなく自分のことしか考えていない教授は
どこの大学にもいると思います。特に高齢の教授。

学生にとっても、オンライン授業への適応は一筋縄ではいきませんでした。
インターネット接続環境が整っていない家庭や、パソコンを持っていない学生にとっては、大きな負担となりました。
対面で教えてもらえなくなったため、学習効果が低下したと感じた学生も多かったです。

また、対面授業のようなリアルタイムでの質問やディスカッションの機会が減少し、学習の進捗に差が生まれることもありました。

卒業式やイベントの中止

新型コロナウイルスの影響で、多くの大学が卒業式を含む大規模イベントを中止しました。
そんな中、一部の大学ではオンラインで卒業式を行い、学生たちは自宅からカメラ越しに参加する形に。

私の勤める大学でも、卒業式を中止しました。
元々は3月中旬に予定していましたが、他大学の休校措置に合わせて「たくさんの人が集まるのは難しいのではないか?」という判断になりました。

卒業証書も直接受け取るのではなく郵送となり、家族と感動の瞬間を一緒に味わえない状況でした。
そのため、学生や保護者の方々からも不満やクレームの電話が寄せられました。

「一生に一度の卒業式がなくなるなんて悲しい。」
「レンタルした袴やドレスが無駄になった」などなど

「子どもの晴れ姿を見たかった」という気持ちがたくさん寄せられ、大学としてもどう対応するか悩みどころでした。
誰にとっても特別な節目だからこそ、中止の判断は本当に難しかったと思います。

学生支援の強化

新型コロナウイルスによって学びの環境の変化に伴い、多くの大学が学生たちへの精神的・経済的な支援を行いました。オンライン授業の影響で学業が滞ったり、アルバイト先が閉鎖されたり、家計が厳しくなったりと、学生たちには深刻な問題が押し寄せていました。

そんな状況を受けて、大学側も対応を急いでいたのを覚えています。

私が勤務する大学では、経済的に困難な学生を支援するため、学費の減免や支払い猶予を設けました。

一方で、長引くオンライン授業やキャンパスの閉鎖によって、学生たちの孤独感や精神的ストレスが増えたことも事実です。
そのため、カウンセラーの先生方に協力してもらい、オンライン相談窓口を開設。学生が不安やストレスを感じたときに、いつでも専門家に相談できる環境を整えました。

この取り組みは、学生の負担を軽減するのにとても効果的でしたが、授業が対面に戻ると同時にオンライン相談窓口は廃止されてしまいました。

正直、「対面が再開したからって、オンライン相談窓口もそのまま続ければいいのに」と思いましたが、大学としては余計な手間はなるべく省きたかったのだと思います。

「本当に大学は面倒なことは極力やろうとしないんだな。」と思いました。

就職活動の変化

新型コロナウイルスの影響は、企業の採用活動にも大きな影響を与えました。
業績が不安定になる企業が増え、採用活動の延期や中止が相次いだことで、学生たちは予想外の厳しい就職活動を送っていました。

多くの企業が説明会や面接をオンラインに切り替えたため、学生たちはこの新しい形式に慣れるのが大変だったようです。
対面での面接や交流の場が減ったことで、オンラインで自己PRをどう工夫するか、企業理解を深める方法を模索する日々が続いていました。

「画面越しでは、自分の良さを伝えきれない…」といった悩みも多かったようです。

特に2020年卒業生にとって、就職活動は非常に厳しいものでした。
企業の採用活動が中止や延期となるケースが相次ぎ、計画通りに進めることが難しい状況もありました。

また、業界によっては採用人数が大幅に減少し、「例年に比べて内定を取るハードルが格段に上がった」と実感する学生も多かったようです。
就職活動に伴う不安やストレスも大きく、この時期を乗り越えるには相当な精神力が必要だったことは間違いありません。

国際交流の中断

新型コロナウイルスの影響で、大学の留学生受け入れや国際交流活動にも大きな制限がかかりました。
国境を越えた移動が難しくなり、海外留学プログラムや研修旅行なども中止や延期になりました。

留学を計画していた学生たちは、突然のプログラム中止に直面し、準備してきた計画が全て無駄になりました。
一方、海外からの留学生も入国が制限され、日本の大学でキャンパスライフを送るという夢が叶わず、諦めた学生もいました。

それでも、一部の大学ではオンラインを活用した新しい形の国際交流に取り組んでいたそうです。
海外の大学と連携し、オンライン上でのディスカッションや講義を行ったり、文化交流イベントを開催するなど、これまでにない形態の交流が実現した大学もあったそうです。

私が勤務する大学では、オンラインによる交流は一切なかったため、「他の大学ではオンライン交流をしているのに、どうして、この大学はないんですか?」という問い合わせもありました。

ただ、大学も組織です。
一部署で判断し決定することはできず、教授会でも理解を得られず何もできませんでした。
「有名な大学だったら、色々と対応してくれるんだろうな。」と正直思いました。

大学の財政への影響

新型コロナウイルスの影響で、多くの大学が財政的に厳しい状況に直面しました。
対面授業が中止され、キャンパス内のイベントや施設利用が減少したことで、収入が大幅に減少したからです。

私が勤務する大学は100%対面授業だったので、オンライン授業への急な切り替えに伴い、大学はITインフラの整備やサポート体制の構築に多くの費用がかかりました。
オンライン授業用のプラットフォームやシステムの導入、教職員への研修など、従来の対面授業にはなかったコストが発生し、運営負担も増加しました。

また、現役の学生からは「なぜ対面からオンラインになったのに学費が安くならないのか?」という不満の電話もありました。

新型コロナウイルスで私が対応したお仕事について

保護者からの問い合わせと対応

卒業式の中止に伴い、保護者からの問い合わせが多く寄せらました。

大学の公式ホームページにも卒業式の代替案について案内を掲載していましたが、それでも「卒業式当日はどうなるのか?」や「袴や着物をレンタルしたが、キャンセル料はどうしたらいいのか?」という問い合わせが多かったです。

不満を抱える保護者は多かったですが、当時はやむを得ない状況であり「当校の方針で安全第一での対応が必要と決まったため、申し訳ございませんが、ご理解ください。」という説明をしていました。

他大学の状況を調べること

早稲田大学、明治大学、法政大学、近畿大学などでも卒業式が中止となったニュースを見て、私が働く大学でも、まずは近隣の大学の情報収集を始めました。

私が働く大学では、「周りの大学はどうしているのか?」というのを常に気にする傾向があります。
自分たちで判断すればいいじゃないかと思いましたが、やはり周囲に合わせたがるのが日本人の特徴だなと感じます(笑)。

調べた結果、周りの大学は卒業式を中止することが決定していたため、私が働く大学も卒業式を中止することになりました。

卒業式や卒業パーティーを楽しみにしていた学生や職員も多かったので、例年は賑やかに行われるイベントが今年は質素になり、今でも残念に思っています。

今後また疫病が流行ったら…

新型コロナウイルスにより卒業式が中止され、多くの学生や保護者が悲しい思いをしたことは事実です。
しかし、当時はウイルスの致死率や感染拡大の規模が不明だったため、安全を最優先に考える選択がなされました。

突然の日常の変化は、あなたにとっても精神的に大きな負担だったのではないでしょうか?

今回私が得た経験は、次に同じような事態に直面したときに役立つはずです。
もし、あなたが大学職員として対応する立場になった際には、今回お伝えした内容を思い出し、学生や関係者の心に寄り添った判断をしていただければと思います。

2023年頃から長崎大学や東京・武蔵村山市の国立感染症研究所ではエボラウイルスを扱い始めていますが、次は日本からウイルスが拡散するような事態にならないことを、心から願っています。

それでは、今日はこの辺で失礼します。

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