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こんにちは。花咲です。
日本語教師として採用されると、日本語学校によっては
ガイダンスや研修を実施する学校があります。
今回は、
「未経験から始める日本語教師の第一歩!! 研修って何をするの?」
というテーマで、私が実際に受けた研修内容を詳しくご紹介します。
これから日本語教師を目指す方にとって、
「研修ってどんなことをするの?」という不安を減らせる内容になっていると思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
第1回目:基礎研修(教育方針・授業の考え方)
第1回目の研修は、学校で行われました。
遅刻しないよう早めに向かったところ、
30分前に到着してしまい、近くで時間を潰してから入室しました。
この研修では、
学校の教育理念・学習目標・授業方針についての説明が中心でした。
特に印象に残っているのが、
- 教師が一方的に教えない
- 学生が主体となって考え、発話する授業を行う
という考え方です。
すぐに答えを教えると学生は考えなくなってしまうため、
間違ってもいいから自分の言葉で話してもらうことを大切にしているそうです。
また、文法を覚えるだけでは定着しないため、
日常生活で使える場面を想定した授業を意識するように言われました。
後半では、
- 使用テキストの説明
- 現役教師による授業体験(約20分)
があり、
「こうやって授業を組み立てるんだ!」とイメージが一気に湧きました。
語彙コントロールについて
この研修で初めてしっかり学んだのが「語彙コントロール」です。
語彙コントロールとは、
学生がまだ習っていない単語や文法を使わず、既習語彙で話すこと。
日本語を学び始めたばかりの留学生にとって、
長文や接続詞が多い文章は非常に聞き取りにくいそうです。
たとえば、こんな文章。
明日、東京で学校説明会がオンラインで行われるので、
興味がある人はネットで申し込んでください。
日本人には自然ですが、留学生には長すぎます。
語彙コントロールをすると、こうなります。
明日、東京で学校説明会があります。
オンラインで見られます。
興味がある人は、ネットで申し込んでください。
このように、
短く・区切って・分かりやすく話す力が日本語教師には求められます。
第2回目:発音・音読研修
第2回目は、発音と音読に関する研修でした。
まず学んだのは、
**「音と文字は同時に教える」**という基本。
たとえば「あ」という文字を見せたら、
必ず「あ」と発音して、音と文字をセットで覚えてもらいます。
発音で特につまずきやすいポイント
- 濁音・半濁音(ば/ぱ)
- 促音(きて・きって)
- 長音
- 拗音(きゃ・きゅ・きょ)
特に促音は、日本人には簡単でも留学生には難しいです。
「こちらに来てください。」
「こちらにきってください。」
意味が全然変わりますよね。
そのため、
毎日イントネーションや発音チェックを行う学校も多いです。
アクセント・リズム・イントネーション
アクセントの違い(橋/箸、柿/牡蠣)は、
手を上下に動かして高低差を意識させる方法を教わりました。
また、
- リズム
- ポーズ(区切り)
- プロミネンス(強調)
- プロソディー(全体の抑揚)
など、日本語の「音の流れ」も重要です。
私たちは無意識に話していますが、
留学生にとってはすべてが難関ポイント。
日本語って、本当に奥が深い言語だなと改めて感じました。
第3回目:パソコン研修
第3回目は、パソコン研修です。
内容は、
- Googleスプレッドシートの使い方
- PowerPointの編集
- Zoomを使った授業方法
など、基本的なものが中心でした。
最後に、
導入〜発話練習までの模擬的な流れ確認も行いました。
第4回目:授業見学
常勤の先生の授業を見学しました。
1クラス約20名で、
中国・ネパール・フィリピンなど多国籍なクラスでした。
授業の流れは、
- 出欠確認
- お知らせ
- 発音練習
- 宿題チェック
- 漢字・ディクテーション
- リスニング・読解
- 文法練習
だいたいこのような構成です。
テキストの絵にある物(傘など)は、
実物を見せると理解しやすいというのも学びでした。
第5回目:模擬授業研修
第5回目は、いよいよ模擬授業です。
事前に扱う文型が指定されており、
当日までにスライド作成や板書の流れ、
どのタイミングで発話させるかを考えて準備しました。
模擬授業では、他の先生方が学生役をします。
私も他の先生の授業では学生役を担当しました。
他の先生の授業を見ることで、
- 導入の仕方
- 学生への声かけ
- 板書の書き方
など、「ここは真似したいな」と思うポイントがたくさんあり、
見ているだけでもかなり勉強になりました。
正直、模擬授業の前日は
「ちゃんとできるかな…」という不安で、ほとんど眠れませんでした。
実際にやってみると、
想定していなかった答えが返ってくることが多々ありました。
でも、このとき一番大切だと感じたのが、
- 学生の答えを否定しない
- 少しズレていても、まず褒める
という姿勢です。
完璧な日本語を求めるより、
とにかく発話してもらうことが目的なので、
褒めて、話させて、修正する、を繰り返すことが大事だと学びました。
この模擬授業に合格して、
ようやく日本語教師としてデビューできます。
第6回目:授業前の振り返り研修
第6回目は、授業開始前の最終確認的な研修でした。
内容は、
- ハラスメント・コンプライアンス
- 授業の基本的な流れの再確認
- 出席簿や引き継ぎノートの書き方
- 教室内のルール(飲食禁止など)
と、かなり実務寄りの内容です。
特に強調されていたのが、学生との距離感について。
日本語学校では、
- 肩を軽く叩く
- 寝ている学生を起こす
といった行為でも、
セクハラとして受け取られる可能性があります。
「そんなことで?」と思うかもしれませんが、
実際にトラブルになったケースもあるそうです。
また、授業中に学生を注意するときも、
言い方ひとつで大きな問題になることがあります。
文化や価値観が違う学生も多いため、
こちらの意図とは全く違う受け取り方をされることも珍しくありません。
この研修を通して、
日本語を教えるだけでなく、リスク管理も仕事の一部なんだと実感しました。
よくある質問
授業の準備はどれくらい時間がかかるの?
目安として、3時間の授業なら準備に3時間はかかると思ってください。
特に最初の頃は、教材確認・流れの確認・質問対策などで時間を取られがちです。
慣れてくると準備時間は短くなりますが、
新人のうちは「授業=準備も含めて仕事」と考えた方が気持ちは楽です。
シフトや授業範囲は、いつ分かるの?
学校によりますが、
シフトは3か月〜半年単位で提出する学校が多いです。
授業範囲については、
数日前に渡される学校もあれば、かなり余裕をもって共有される学校もあります。
※ギリギリまで授業範囲が分からない学校は、正直おすすめしません。
準備時間を軽視している学校の可能性が高いです。
常勤と非常勤の違いは?
非常勤は、イメージとしてはアルバイトに近い働き方です。
週に何回入るかは、学校と相談して決まることが多いです。
一方、常勤は正社員のような立場で、
基本的に月〜金まで出勤し、授業に加えて
- 生活指導
- 進路指導
- 学生対応
など、授業以外の業務も担当します。
学校によっては、常勤・非常勤どちらもクラス担任を持つ場合があり、
その場合は授業以外の業務量がかなり増えます。
授業する際に気をつけないといけないことは?
一番大事なのは、学生に触れないことです。
歩いていてぶつかる程度は仕方ありませんが、
寝ている学生を起こすために肩を叩くだけでも、
セクハラと受け取られる可能性があります。
また、授業中にゲームをしている学生を注意するときも、
言い方やトーンには十分注意が必要です。
中には、注意の仕方ひとつで激怒する学生もいます。
(正直「そっちが悪くない?」と思う場面もありますが…)
文化や価値観の違いで、
こちらの意図と全く違う受け取り方をされることもあるため、
慎重すぎるくらいでちょうどいいです。
遅刻は何分くらいまでならセーフ?
れは学校やクラス担任によって全然違います。
- 1分でも遅れたら遅刻
- チャイムが鳴り終わるまでにいなければ遅刻
という厳しい学校もあります。
私が働いている学校は比較的ゆるく、
出席簿をつけている間に来たらOKという運用です。
基本的には、学校のルールに合わせましょう。
授業中の携帯使用はどこまでが許容範囲?
最近は、スマホで単語を調べる学生も多く、
ゲームなのか調べ物なのか判断が難しい場面もあります。
授業と無関係なことをしている学生には、
1〜2回注意して、それでも改善しなければ放置する先生も多いです。
私は、
- 喋って授業を妨害しない
- 周りに迷惑をかけない
のであれば、ある程度は黙認しています。
注意するたびに授業が止まる方がストレスなので…。
細かい質問に答えられるか不安です…
分からないときは、
「次回の授業で回答してもいいですか?」でOKです。
ただし、必ず次回に回答すること。
これを忘れると、学生からの信頼が一気に下がります。
時間配分が上手くできるか心配です…
これは正直、やりながら慣れるしかありません。
時間が足りなさそうなら、
- 練習問題を1つ削る
- 説明を簡潔にする
など、柔軟に調整してみてください。
ベテランの先生でも、
応用練習を省くなども普通にあります。
留学生に伝わる授業ができるか心配です…
これも慣れです。
Aクラスでうまくいった授業が、
Bクラスでは全然通じない、なんてことは日常茶飯事。
何十年も教えている先生でも、
失敗を重ねながら経験を積んでいます。
「誰でも通る道」と思っておくと、気持ちはかなり楽になります。
まとめ
今回は
「未経験から始める日本語教師の第一歩!!研修内容の中身を徹底解説!!」
をご紹介しました。
研修内容は、
- 基礎研修
- 発音・音読研修
- パソコン研修
- 授業見学
- 模擬授業研修
- 授業前の振り返り研修
未経験者ほど、研修がしっかりしている学校を選ぶことを強くおすすめします。
最初は分からないことだらけで、
失敗して落ち込むこともあると思います。
でも、続けていくうちに必ず慣れます。
みんな最初は失敗します。
「完璧を目指さなくていい」
それくらいの気持ちで、気楽に始めてみてください。
最後に:これから日本語教師を目指す方へ
未経験から日本語教師を始める場合、
「どんな学校を選ぶか」「どんな働き方をするか」で、
正直しんどさはかなり変わります。
特に、
- 研修がきちんと用意されているか
- 授業準備に理解がある学校か
- 非常勤・常勤どちらが自分に合っているか
このあたりは、一人で調べると限界があります。
私自身もそうでしたが、
求人票だけを見ても、実際の働きやすさや内部事情までは分かりません。
そこでおすすめなのが、
転職エージェントをうまく使うことです。
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- 教育業界の求人が比較的多い
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という点で、初めての転職・キャリアチェンジには使いやすいサービスです。
「今すぐ転職したい!」という人だけでなく、
「情報収集だけしたい」「とりあえず話を聞いてみたい」
という段階でも利用できます。
日本語教師は、やりがいのある仕事ですが、
環境選びを間違えると一気に消耗します。
だからこそ、
一人で抱え込まず、使えるサービスは使ってください。
この記事が、
あなたが一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。








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